はじめに
毎年8月16日の午後8時、
京都の夜空に日本最大級といわれる「送り火」が
次々と点火されます。
これが「京都五山送り火」です。
実際に御覧になった方も多いと思いますが、
「壮大な送り火」で
京都のお盆の最大の見どころです。
何故?このような行事が行われているのかを
紹介します。
ぜひ参考にしてください。

京都五山送り火の歴史
京都五山送り火の起源には諸説あり定かではありません。
「大の字」が灯される如意ヶ嶽(にょいがたけ)の山麓には、
かつて浄土寺というお寺がありました。
このお寺が火事になったときに、
本尊の阿弥陀如来が光明を放ったという言い伝えがあります。
その後各地で疫病が発生したときに、
弘法大師(774年~835年)がこの言い伝えに倣って、
如意ヶ嶽の山腹に「大」の形に護摩符を設け
「行」をしたのが「大文字」の由来だとされています。
送り火が燃えている時間は約30分です。
その間に、送り火を眺めて「悪鬼退散」を願い
先祖の霊を送り出すのが習わしです。
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送り火の言い伝え
(1)「送り火」は神聖な火のため、
盃に汲んだ水やお酒に送り火を映してから飲み干すと
病気にならないといわれています。
(2)「送り火」で燃やした松の消し炭は、
厄除けや疫病除けのお守りにします。
(3)かつては、消し炭を粉末状に砕いて
病封じのために服用する習慣がありました。

送り火点火
(1)大文字(だいもんじ)
午後8時:
如意ヶ嶽の大文字山の「大の字」に点火。
「大の字」の
1画目の長さ:80m
2画目の長さ:160m
1画目の長さ:120m

(2)松ヶ崎妙法(まつがさきみょうほう)
午後8時5分:
・松ヶ崎西山の「妙の字」に点火。
・松ヶ崎東山の「法の字」に点火。
「送り火」の後「題目踊り」という盆おどりを行う。


(3)舟形万灯篭(ふながたまんとうろう)
午後8時10分:
西加茂の明見山(船山)の「舟形」に点火。
「送り火」を焚いた後は、西方寺でお盆の行事の締めくくり。

(4)左大文字(ひだりだいもんじ)
午後8時15分:
大北山の「大の字」に点火。
東山の「大文字」の左側に見えることから
「左大文字」と呼ばれる。

(5)鳥居形松明(とりいかたたいまつ)
午後8時20分:
曼荼羅山で火のついた松明を持って各火床に走り寄り、
つきさして配置し、鳥居形を描く。
火床に向かって駆け下りるため「火が走る」
といわれている

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各地の大文字焼き
(1)大文字祭り
①秋田県大館市の鳳凰山で8月11日に行われます。
②8月11日午後8時に点火
③火で神聖さを得て、悪霊を追い払い、
先祖の供養と大館市が将来に向かい
大きく発展することを祈願します。
詳細は:大館市公式サイト
(2)甲斐いちのみや大文字焼き
①山梨県笛吹市一宮町で8月16日に行われます。
②江戸時代の「送り火」の行事が復活。
午後八時に松明による点火が始まり
山の斜面に大きな炎の「大」の字が浮かび上がります。
詳細は:ふえふき観光ナビ
(3)箱根強羅夏祭り大文字焼き
①神奈川県足柄下郡箱根町で8月16日に行われます。
②1921年(大正10年)より先祖供養として行われています。
8月16日午後7時30分に点火されます。
詳細は:箱根強羅観光協会

(4)奈良大文字の送り火
①奈良県奈良市高円山で8月15日に行われます。
②戦争で亡くなった方々の魂を慰めるため、
昭和35年、終戦記念日である8月15日に始まりました。
現在は亡くなられたすべての人々の慰霊と
世界平和を祈る行事になっています。
詳細は:奈良市観光協会
(5)福知山丹波大文字
①京都府福知山市姫髪山で8月16日に行われます。
②1951年(昭和26年)に姫髪山(ひめがみやま)
山麓の住民がお盆に先祖の霊を送る行事として
始められました。
8月16日午後8時に点火されます。
詳細:京都ガイド
(6)大文字の送り火(高知県四万十市)
①四万十市間埼地区で旧暦の7月16日に行われます。
②間埼地区のお盆行事で、
午後7時、大の字山に点火されます。
詳細は:四万十市観光協会
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おわりに
送り火や大文字焼きは、
形こそ地域によって違いますが、
どれも「ご先祖を思う気持ち」から生まれた行事です。
夏の終わりに灯る炎を通して、
静かに心を整える時間を過ごしてみるのも良いかもしれません。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
参考書籍:株式会社神宮館発行
暮らしのしきたり12ヶ月
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